心の呼吸

 家族行事のために少しの間実家に帰っていました。今回はパソコンを持たずに、代わりに小説を1冊ショルダーバッグに入れて。


住めば都とはよく言ったもので、カリフォルニアも東京もフランスもしばらく住んでみれば居心地もよくなり、「自分の街」という認識ができるようになる。しかしひとつ異論を唱えよう。生まれ育った故郷と自分の部屋ほど、私の心に酸素を吸わせてくれてそこに居るだけで緊張が解ける場所は他にない。


帰省中はのんびりゴロゴロ、父とドライブしたり、親友たちとお茶したり、縁側に腰掛けて庭の草木を眺めたりもした。時間を制限されることもなく、何かやらなければいけないこともなかった。


実は最近、息がつまるような時間が多くあった。それは何か特別な原因があったわけでもなく、落ち込んだり怒っていたわけではない。ただそういう時期だったのだと思う。書くことの楽しさを感じていなかったし、その状態を受け入れることができず、書かなきゃという義務感をむしろ感じていた。


だけど、空白の時間を設けて、すべての物事から距離を置いてみたら、なんだかスッキリした。心が呼吸しているのがわかった。好きなもの、栄養になるものを吸い込んで、不必要なものも、周りに共有したいものも吐き出して。その繰り返し。


久しぶりに「私もこんな文章をかけるようになりたい〜!!!!」と心の中で叫びながら高揚するようなエッセイと出会ったり、書きたい!と思う題材がいくつか浮かんできたり、距離を自主的に置いても自分の内側からどんどん湧き上がってくるから、やっぱり書くことが好きなんだなと再認識。よかった、私まだ書いていけるわ〜。


 先日、友達のKliveが運営しているMYNOR mediaに私の記事が公開されたのだけれど、実はメディア媒体でちゃんとした文章を書くのも、自分以外の人に校正してもらったのも今回が初めて。その他は現在進行形でコトが進んでいる段階なので、世に出させてもらった記事はこれが最初なんです。つい、嬉しくて、LINEのグループに「読んで〜」と記事を送りつけたのだけど、個人的にコメントを送ってくれた子たちが数名いて感動した。読んでもらうだけで嬉しいのに、共感や感想の声を直接届けてくれるなんて。嬉しいな。そして驚いたコトに、意外にもこのブログが友達に読まれているみたい!やった〜!


 好きで好きで堪らない事を趣味の範囲を超えて続けようとするとつらい事もあるけれど、その苦い部分を乗り越えた後もやっぱり好き!って思えれば、その情熱は大切にしなきゃだよね。浅田真央ちゃんだってフィギアから距離を置いていた時期もあったんだ。次にまた息苦しくなったら後ろめたさやプレッシャーを感じずに、少しの間距離を置くようにしたい。


さ〜、今週は企画書作成をがんばります。あとサークルのイベント。

MYNOR mediaの新コーナー『カルチャー』では、「海外の視点を得て改めて見る日本」をコンセプトに文化に関するストーリーを発信しています。今回私が書いたのは、「便利さとの距離感」について。東京で生活するうちに利便性や効率性の高さに慣れてしまい、フランスでは あれれ、、、?と思う事が多かったです。「こんなに生活するのが大変だなんて聞いてない!」って怒ってたくらいだよ〜。そんな東京とはがらりと変わった環境で私が見た事、聞いた事、感じた事について書き出してみました。よかったら読んでみてね。



(マリブで食べたパニーニの、弾力のあるチーズ)

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