春一番
昨日は春一番が吹いた。合同説明会からの帰り道、卒業証書と花束を抱きかかえた男子高校生たちが「元気でな」と握手をして別れるのを見て、あぁ門出の季節だなぁと 数年前の自分を追慕した。
あれから3年。
あの頃はまだまだ子供だったのに、あくびをしながら蹴伸びしてたら、いつの間にかオトナになる準備を強いられるような時期に突入していた。
あっという間に過ぎ去った3年間だけど、本当にたくさんの出会いと経験に恵まれた何にも代えがたい時間だったなと、強風でコートの裾が舞い上がるのを抑えながら物思いにふけった。リクルートスーツは窮屈で薄っぺらく、コートを羽織らないとまだまだ寒い。
日本に帰国してからはや2ヶ月が経とうとしていて、瞬く間に就活解禁。夥しい情報に目が回り胸の奥底からため息が出る。
というのも、やる気が急上昇していた帰国直後は、あれだけ張り切って呼ばれたインターンや説明会には片っ端から参加したけれど、バイオリズムが低下するとともに全てが急降下。
バイタリティの欠片もなくてしばらく寝込んでた。実家に帰省するとともにガクンと気を落としてしまい、ついには説明会の帰りにお化粧室で倒れた。ひやりとした床の上で汗をダラダラかきながら意識だけは失わないようにと踏ん張った。
エコー検査をすることになったり、腸・脾臓・膵臓が硬くなってキリキリ痛んだり、右腕の関節が痛んだり色んな症状が一気に出てきて、組織の中で頑張れる自信がなくなった。
夢のために頑張ることが怖くなったし、組織や社会に必要とされてないと考えてしまうようになった。
野心的になっていた留学中が嘘みたいに、数週間は憂鬱なまま。時間が流れるのがとても早くてそれに追いつけない私がいる。
やるべきことも書きたいこともたくさんあったのに、体力が追いつかなかった。やるべきことをやれずにいると、精神的にもどんどん参ってきちゃって余計に動けなくなる。
外出も最長で5時間が限界で、帰ってきたらベッドに倒れこんで、次の日も動けなかった。そして動けない自分が嫌だった。
そんな期間もなんとか過ぎ去ってくれて、最近は体力も戻ってきたし、就活も前向きに考えれるようになってきた。現在は地元で説明会に参加中!明日からはESを書いたり、テスト対策をしなくちゃ!1ヶ月も就活をほったらかしたんだから、これからがんばらなくては。ゆるーく、マイペースに。
自分がしたい仕事ってなんだろう。説明会に行けば行くほどわからなくなる。周囲の人の話を聞いても混乱するだけだから遮断機を降ろしてしまってる。ピンときた話しか耳を傾けないようにしてる。引っかかるものも何かの縁なのだからまぁいいよね。さーて、まだまだ始まったばかりの就活。手当たり次第やってみようかね!3月になって私の心にもようやくモチベーションの風が吹いてきた。強風注意。
自分にしかできない仕事をしたい。パッションで満ち溢れていて、朝起きる時も夜ベッドの中で目を閉じる時もワクワクする、寝ても覚めても夢を見ているような人生にしたい。
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