想って選ぶギフト

 はやくもクリスマスが過ぎ去り、街は一気に年末年始モード。楽しげな雰囲気はどこへ行ったのか、「師走」という文字通り走り回るような忙しさを感じる。フランスのクリスマスマーケットも明日で終了。私が住んでいる街では広場に大きな観覧車が設置されていて、点灯されたイルミネーションを見るたびに心躍らせていた。その景色とももうお別れ。


 家族と離れて暮らしていて、特に懸想する相手も居合わせない私は、クリスマスプレゼントを交換する人もいないので特に何も買っていないし頂いてもないのだけど、最近頂いた贈り物で殊に嬉しいものがあった。


先日華ちゃんがパリから訪ねて来てくれた時に、はいっと渡してくれた紙袋。その中には、パリの老舗の焼き菓子、トートバック、手のひらサイズのパルファム。全て私が好きな青色のデザイン。


とにかくブルーに目がない私。青と名のつくものなら何でも好きだと言える。そんな私の好みドンピシャな、ブルーのデザインが程よく施された小物たち。プレゼントって何をもらうかではなくて、その気持ちだけで嬉しくなる。だけど、私の事を想って選んでくれたんだと伝わるギフトはもっと嬉しい。華ちゃんは友達の友達で、出会ってまだ間もないのだけど私の好みをよく覚えてくれていたなと正直驚いた。


焼き菓子はバターが香ばしく紅茶によく合い、トートバッグもパルファムも使い勝手のよいデザインとかほりですでに重宝している。同じクッキーをパパに買って行ってあげようかな。私も素敵な贈り物で誰かを幸せにできる女性になろう。来月は大好きな友達のお誕生日だ。

Cup of Grace

1杯の紅茶と溢れるほどの恵

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