街全体が世界遺産!欧州の小国ルクセンブルク
先週、イタリア人のサラの突然のお誘いで、ルクセンブルクへひょろっと日帰り小トリップ。
ルクセンブルクは、フランスの東側、ベルギーとドイツに挟まれた小さな国。国面積、人口ともに小規模な国である一方で、1人当たりGDPが最も高く、経済と金融においてはトップクラスの豊かさを誇る。
街を歩いていて驚いたのが、旧市街にポツンとアマゾンのEUオフィスがあったこと。
国際機関や一流バンクのみならずスカイプなどの有名企業が本拠地を置いており、小国ならではの行政システムがネット企業を始めとする数々の多国籍企業を誘致している。
EUの中でも最高の経済パフォーマンスを示す、わずか神奈川県ほどの大きさの国。すごい。
と、難しい話はここまでに。
ルクセンブルクって豊かさで知られる国だけど、首都が『城壁と渓谷に囲まれた城郭都市』として世界遺産に登録されるほど文化と自然も魅力的。
ルクセンブルクは古くはローマ帝国に始まり、ゲルマン、フランク王国、スペインなど様々な国からの支配を受けてきたそう。またそれらヨーロッパの国々を繋ぐ要衝であったため、各時代においてその地の利を巡って争いが行われてきたと言われている。幾多の苦難を乗り越えながらそれらの大国に翻弄され、多様な文化を吸収しては自国の文化と融合させて発展へと繋げていった。
その様な背景から、他言語社会となっている。レストランに入ると、ドイツ語・英語・フランス語・ルクセンブルク語が飛び交っていてなんだか面白い!そして私は英語以外理解できないためちんぷんかんぷん。
ルクセンブルクの旧市街は、国内最古の中せの街並みが残っていて、スイスとドイツを組み合わせた様な街の特徴から「小スイス」と呼ばれている。
まず訪れたのは、旧市街の中心部に建つ『ルクセンブルク大公宮』。15世紀頃に市庁舎として使われており、事故で崩壊してしまったものを後に立て直したもの。正面、蜂蜜色のフォサードに施されたアラベスク模様や建築様式から、支配国の文化の融合が見られる。
(なぜか肝心な建物のお写真がないから分かりにくいけれど、右の建物です。)
私のお気に入りは、『ノートルダム大聖堂』。
ノートルダムってどうして複数個あるの?と前日友人たちから質問があったので調べてみた所、Notre-Dameとはフランス語で「我らの貴婦人」すなわち聖母マリアそのものを意味していることを発見!パリにある大聖堂が有名であることから、ノートルダム=パリのノートルダム大聖堂と結びつけがちだけど、所謂「聖マリア教会」を指すもの。ノートルダムを冠した教会堂はフランス、ルクセンブルク、カナダと主にフランス語圏の都市に建てられたらしいよ!
ルクセンブルクのノートルダム大聖堂も見事なもの。尖頭アーチや装飾に使われている建築様式としてゴシック様式、ルネッサンスとバロックが入り混じっている。なんといっても祭壇を囲んで輝くステンドグラスの荘厳さに感動、、、。
ルクセンブルクらしい街並みや紅葉を眺めることができるおすすめの場所は、『ボックの砲台』。
オーストリアの支配を受けていた18世紀頃に、断崖絶壁の地下に作られた要塞。当時はたくさんの要塞が作られていたそうで、それらしき跡がこの近くにもいくつかあった。保存状態の良さも凄いけど、砲台からの眺めがとにかく素敵だった。秋色に彩られた自然も古い街並みも見渡せて、心に残る景色だったな。
リールと比べて標高が高くて体感気温もかなり低く、少し歩いては凍える指先を温めるようにぎゅっと握ってカフェで寒さを凌いだ。そんなに動き回らなかったけど、他にも国際機関の建物を見に行ったり、可愛い小道を歩いたり、1日でかなり満足いく旅だった!
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